大麻医療の真実

こんにちは、HANAちゃんです。

日本では大麻の話をすることは、タブー視されていますよね。

例えば、「大麻を吸った人」というのはTVやネットなどで「ヤク中だ!」、「社会不適合者だ!」、「ヤクザ、落ちこばれ!」など表面的な部分だけを見て、皆が皆その人を叩く、そんな印象があります。

もちろん、日本の法律では大麻を所持することは禁止されていますので、日本国内では「犯罪」です。

ですが、大麻について私たち日本人の多くは知らないことが多いのも事実でしょう。

一方で最近は、アメリカの一部の州やカナダ、アジアではタイなどで大麻合法化が進み、日本でもオープンな形で大麻に興味を持つ人が出てきているような感じがします。

このサイトでは「大麻=悪」という表面的なイメージに捉われず、大麻の真実をお伝えします。真実という言葉を使うと妙に胡散臭く感じますが、実体験、多くの文献、研究に目を通したHANAちゃんがありのままの大麻をお伝えたいと思います。

目次

法律と大麻

まず、はじめにお伝えしたいことは、日本において大麻の所持、売買、栽培することは法律で禁止されています。

と、留意点をお伝えしますが、しかし面白いことに日本では大麻を「吸う」ことについて罰する法律がないのです。

(大麻取締法 第三条の抜粋)

つまり、吸った状態で警察に取り締まられ、身体検査を受け体内から大麻の成分が見つかっても、所持していなければ警察は逮捕することができないのです。

なぜ吸う行為は罰せられないかと言いますと、産業用として国から許可が下りている大麻栽培農家の方が作業中に意図せず大麻の成分を体内に取り込むことがありえるからです。

ですので、日本の法律では「大麻吸引は合法」なのです。

これを巷では「グレーゾーン」と呼んでいます。

こんなことを書くと「吸うのはOKなんだ〜♪」と、日本国内で吸う人が出てきてしまう可能性があるので忠告しときますが、意図して吸うには必ずしも所持する過程を踏みますので、日本で大麻を吸うのはかなりリスクを伴う行為ですので、やらない方がいいです。

大麻とは

大麻というとドラッグのイメージが強いですが、日本古来では繊維として、しめ縄や神事のお祓いで使う大幣(おおぬさ、大麻とも書く)などに用いられてきました。

最近では繊維、食品等の産業用の大麻を「ヘンプ」と呼び、医療や嗜好目的の大麻を「マリファナ、カンナビス」と呼んでいます。

そんな、多岐にわたる用途で使用されている大麻にもさまざまな種類があり、サティバ種、インディカ種、ルデラリス種などが代表的で、「三大大麻種」と呼ばれています。

サティバ種は、繊維、油、食用、薬用、インディカ種は薬用、ルデラリス種は交配用と品種によって用途が異なります。

また、医療、嗜好目的で使われている大麻には、サティバ種、インディカ種、ルデラリス種を交配した「ハイブリッド」種と呼ばれるものがあり、これらを入れると大麻には何百種類もの品種があると言われています。

代表的な3種の大麻は成分量の違いにより効果効能も変わってきます。

三大大麻種の違い

<サティバ>

サティバの原産国は緯度0~30度と赤道に近いインド、タイ、ナイジェリア、メキシコ、コロンビアなどに多く分布しています。

成長スピードが他の種より遅いのですが、背丈は他の種より高く、穂も多いです。また、THCよりCBDの含有量が優勢(THCが優勢なのもある)であり、これらのことから産業用に適しています。

ちなみに日本古来の在来種の大麻もサティバだと言われています。

身体的な効果としては、エネルギーが外へ外へと向かい活動的で、刺激的な陶酔感を味わえます。また、創造的に物事を考えることが容易になり、五感が研ぎ澄まされる感覚も合間って音や光をイメージで捉えることができることからアーティストやミュージシャン、哲学者の間でも人気が高いです。

<インディカ>

インディカの原産国は緯度30度以上であるネパール、レバノン、モロッコ、アフガニスタンなどに多く分布しています。

成長スピードが早い分サティバより背丈が低くいのですが、THCの含有量が多いため医療、嗜好目的で利用されています。

身体的な効果としては、エネルギーが内へ内へ向かうので身体が重くなり、カウチロック(ストーンとも言う)といったソファーから動けなくなるほどの陶酔作用があります。

しかし適度な服用であれば非常に心地の良い身体がふわ〜と溶けるような深いリラックス効果を得ることができます。

これらのことからインディカはナイトタイムの使用が効果的です。

<ルデラリス>

あまり聞きなれない品種ですが、サティバやインディカとは違う特性を持つことから別種とされています。

ルデラリスの原産国は北部地域に近い東ヨーロッパやロシアに多く分布しています。

ルデラリスは他の種より背丈が低く、THCやCBDなどの有効成分も少ないので産業用に不向きではありすが、他の種にはない特性を持っています。それはオートフラワリング(自動開花)の特性を持っていることです。通常植物は光の持続時間によって成長スピードが変化するのですが、ルデラリスは光の持続時間に関係なく一定のサイクル(約90日)で開花します。このことをオートフラワリングと呼んでいます。

このオートフラワリングの特性は栽培を容易にします。ですので、サティバ やインディカと交配することで、より生産性の高いハイブリッド種を生み出すことができるのです。

なぜ、日本では大麻が禁止なのか?

大麻の中毒性がタバコやアルコールより低いといことは良く知られています。

また、近年の研究により様々な疾病に効果があるとされ、医療分野で重宝されています。医療大麻について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。「大麻先進国で聞いた大麻の驚くべき効果」

法律面でもおかしなもので、覚醒剤には使用罪があるのに、大麻には使用罪がありません。これは明らかに国が他のドラッグより大麻は中毒性がないですよと言っているようなものです。

ニュートラルな思考で、大麻のデメリット、メリットを考えてもどうしてもメリットの方が圧倒的に多いのに、なぜ大麻は日本で禁止されているのか?

それはGHQの抑圧があったからなんです。

GHQについては詳しくは触れませんが簡単に説明すると「日本を占領するために作られたアメリカを中心とした連合国軍機関」のことです。

日本が敗戦を喫した第二次世界大戦、その敗戦直後の1948年にアメリカ主導のGHQの占領によって大麻取締法が制定されました。

その主たる目的は、当時アメリカの産業の中心であった石油製品やタバコ、衣服などを日本の市場に定着させるため、それら全てを補っていた日本の大麻はGHQにとって邪魔でしかなかったのです。

その結果、大麻取締法が制定され日本で大麻を取り扱うことが禁止となりました。

大麻が禁止となった背景にはこう言った歴史的背景があったのです。

まとめ

・私たちがイメージする「大麻=悪」は本当は「大麻=善」だった。

・大麻には使用罪がない

・大麻には3つの種類がある。それらを交配させたハイブリッドを入れると何百もある

・種類で効果、用途が変わる

・大麻が禁止された理由にはGHQによる歴史的背景があった

これから日本でも大麻解禁は十分ありえる話ですが、それがいつになるかはまだ誰もわかりません。

今後の日本の政治に期待します。